デリヘル感動物語
東京都池袋。僕はこの街でホストとして暮らしている。
僕の彼女はこの街の風俗店で働いており、デリヘル嬢として活躍している。
ホストの仕事はお客さんにお金を使ってもらわなければならない。彼女にも少なからず貢献してもらっている。彼女はデリヘル嬢の中でも人気の嬢なので、僕の為にお金を稼いで来てくれる。そして店でもお金を使ってくれる。この時、僕は彼女をとても都合よく使っていたのだ。
ホストとして働き始め3年。僕もそれなりに目がでてきて少しづつ売れるようになってきた。お客さんの中にも指名をしてくれる人も増えて来て、僕くもそこそこ稼げるようになっていた。僕は彼女を利用してるだけと言うのに、嬉しそうに僕の事を応援してくれていた。正直この時は利用価値のある女だと言う目でしか見ていなかった。
しかし、事件は突然起こるのだ。人生上手く行ってない時ほど体は健康で、上手く行き始めた時には参事がおこるものだ。店で散々飲まされた挙句、酔っぱらいながら自転車を漕いで自宅に帰っている途中に車と接触した。
酔っていたというのもあるのだろう、勢いよく転倒し動けなくなった。
救急車で運ばれ、気がつけば病院のベットだ。
携帯を見ると彼女からの着信が何件かあった。
毎日のように電話が掛かってくるので、一日返さなかった彼女は相当心配しているのだろう。
その後医師から足が動かなくなると聞かされた。
僕はその時人生終わったと思ったよ。
売れっこならともかく、僕みたいな少し売れた程度のホストでは、歩けなければ勤められない。このまま自殺しようかと考えていた時に彼女から着信が掛かってきたのだ。
思わずとってしまった。その後の事はよく覚えていないが、気が付いたら横で彼女が泣いていた。そして僕を抱きしめていた。
入院している間、彼女は毎日のように僕の所にお見舞いに来てくれていた。
ホストの仲間の数人もお見舞いに来てくれ、そして、僕のポジションを別のヤツがやっている事を知った。次第に誰も来なくなり、毎日彼女だけが来てくれるようになっていた。
塞ぎこんでいた僕を励まし、支えようとした彼女に僕はどうしても答える事ができなかった。
それでも変わらず笑顔で僕の前に来てくれる。
これまで利用していた彼女に悪いと思うようになっていた。
その後退院した僕は車椅子でも働ける職場を見つけて働いていた。
そうして、今度はホストとヘルス嬢ではなく、一人の男と女として彼女と付き合っている。事故がこの単純な幸せに気付く事もなかっただろう。
お金はないが、小さな幸せを握りしめて大切に毎日を生きている。